9821Ap死す
半田吸い取り機を手に入れたので、予定通り9821Apの電源ユニットを修理することにした。
Apの電源ユニット、PU716は片面基板であり、吸い取り機がなくてもスッポンで取り外すことが出来た、というよりスッポンの方がやりやすかったため、途中からスッポンで作業した。
すべてのコンデンサを交換してみたが、12Vが出力されず修理は失敗に終わった。
コントロールICが故障しているようで、このモデルにはよくある症状らしい。
PU716という型番でありながら、供給元メーカーの違いでいくつかバリエーションがあるようで、私の所有する個体には、サンケン社製のモデルが搭載されていた。
トーキン製のモデルの方が故障しづらいらしいので、オークションをさがすと、丁度よく該当モデルが出品されていた為落札。
今までHDDが故障したと思い込んでいたが、スピンアップしないのは12Vの電圧不足が原因だったようで、電源を交換したところすんなり起動するようになった。
一応起動する方の電源も分解してみたが、一部のコンデンサの足に埃がまとわりついている程度で、基板がベタベタになるほど液漏れしていたサンケン製より故障しにくいというのは割と信憑性の高いウワサだと思う。
故障率が違うが、それ以外にもサンケン製はサブ基板がハンダで固定されているため、メンテナンス性も悪い。
一応動いているが、そのうちトーキン製PU716もコンデンサを交換しなくては…
日記に書くのを忘れていたが、吸い取り機の練習も兼ねて、合計50本ほどある9821Apのコンデンサーも交換しておいた。
いわゆる箱コンではなく、スルーホールに接続されている足付きの方。
箱コンはだいぶ前に交換済み。
Ap自体はオクで数千円も出せば入手出来るが、メンテナンスの手間を考えるとかなり沼が深い。
256色ビットマップ、486、FM音源と、98DOS機に求められる機能をすべて備えた最強のDOSゲーマシンではあるのだが…