オールドPC沼:入口

Mac、98、Dos/V(あえてこの書き方)等のオールドPCを愛でる人のブログ。

FM77AVシリーズが一気に三台増えた

8ビットマイコン御三家、最後の一機FM77、フリマサイトでぼろぼろのジャンク品が出品されてるのを見かけ、早速購入。

ところが到着を待っている間に、オークションにFM77系の実質最終モデル「FM77AV40EX」が出品される。

出品者の住所が同じ県内で、送料が安くあがるため、ちょっと多めに入札したら落札出来た。

最終モデルを修理する方が満足度が高いので、先に40EXに手を付けた。

不動ジャンク品だったので、到着後すぐに電源のコンデンサを交換。

ところが、電源が供給されてもROMBASICが起動しない。

マザーボードやサブボードのコンデンサは、出品者の友人によって交換が行われたとのことだけど、微妙に出来がよくない。

念のため基板上のコンデンサを全部交換し直してみた。

 

ところがBASICが起動しない症状は改善されない。

 

行き詰まって組み立てたり組み直したりしていると、またしても手頃な価格で一個前の機種「FM77AV40」がオークションに出品される。

今度は起動のみ確認済みという事で、動く本体が手に入れば修理のヒントが得られるかもしれないという理由で落札。

確かに40は起動した。

起動が確認出来たところで、いつも通りコンデンサの全交換を行う。

交換後、フロッピーにシリアルポート経由でディスクイメージを書き込む為のブートディスクを作成しようとしたが、今度はドライブが動かない。

 

フロッピードライブを入れ替えたり、フロッピードライブのコンデンサを片方だけ交換してみたりするも改善されず。

 

三台分のFM77AVシリーズの残骸を眺めていると、急にレトロパソコン修理の神が降り立った。

曰く、「ハンダが割れているかもしれない」とのこと。

早速、フロッピーコネクタのハンダを盛り直してみたところ、なんとドライブへアクセスするようになったのである。

 

コンデンサを交換した方のフロッピードライブが動作しなかったが、ネット上で見つけたDos/V機用のドライブを改造して搭載するやり方で解決。

 

まずはFM77AV40が正常動作するようになった。

この個体、本体向かって右側がへこんでおり、どこかから落とした可能性が高い。

その衝撃でコネクタのハンダが割れたり、フロッピードライブが故障したと考えられる。(コンデンサを交換したから壊した可能性もあるが)

 

最初に買ったFM77AVは、フロッピードライブが付いてなかったので、FM77用のドライブを調達してきて取り付けてみた。

一応、起動はするものの、画面の縁の色が何故か青くなる。

オークションに出品されている完動品の写真では黒いので、手持ちの個体がどこか故障しているのだろう。

一応コンデンサの貼り替えもしてみたが青いまま。

もっとも、FM77AV40が完治した今、ほとんど必要はないのだが。

 

FM77AV40EXもひょっとして、落とした衝撃でどこかのハンダが割れているのではなかろうかと、二匹目のドジョウを狙ってみたところ、なんとROMBASICは起動するようになった。

この個体、電源スイッチの軸が折れていたので、40同様衝撃が加わったのかもしれない。

フロッピーは片方だけ試しにコンデンサを変えてみたところ、無事動いているので、そのうちもう片方も交換したい。

 

しかし、完治したと思われた40EX、ビープの音はでるものの、PSGの音が出ない。

BASICからplay "CDEFG"でPSGから音が出るはずが、一切出力されない。

思えば、フロントのボリュームを動かしているとき一切ガリが出なかった。

FM音源チップからRGBコネクタの音声信号のどこかで回路が切れているのだろうか。

BASICが起動するし、まともに動く同じような機種があるから直せそうな気もする。

 

そんなわけで、今手元にそこそこ動くFM77シリーズが三台あるわけである。

 

どうしてこうなった