PC-9821Apのコンデンサーを交換した(初級編)
急にPC-9821APの内蔵HDDをバックアップしたくなって、押し入れから取り出してきた。
3回に一回くらいスピンアップしないことがあるので、もう死兆星が見えてる頃だろう。
特に重要なデータは入ってないけど、ドライバ類をダウンロードし直すのが面倒くさい。
Windowsマシンでバックアップできるらしいのだが、ソフトが古いからなのか、はたまたUSB変換アダプタが対応していないからなのか、データの吸い出しが出来ず。
渋々実機ですることにして、ディスプレイとキーボードを接続してAPを起動した。
ところがHDDがスピンアップしない。
何回やっても起動しない。
Windowsマシンに戻すと動くので、まだドライブは死んではいない。
リセットを繰り返していると、急にスピーカーから騒音が。
マザーボード上の液漏れ電コンを見て見ぬふりをしてきたツケが回ってきたか。
観念してコンデンサーを交換することにした。
とりあえずやろうと思ってコンデンサーは買ってあった。
積みプラならぬ積みコンである。
表面実装型とやることは変わらないので省略。
ニッパーでちょん切って、残った足を取ったあと新しいコンデンサーを付けるだけ。
交換が終わった後、電源を入れてみると、元から動いてたので当たり前といえば当たり前なのだが起動はした。
しかし相変わらずHDDはスピンアップせず。
MOにインストールしておいたDOSで起動し、東方体験版を起動。
タイトル画面と同時にスピーカーから聞くに堪えない騒音が…
せっかくのBGMが音割れしているのである。
FM音源周りの回路をまとめたサブボードが装着されていたが、そこに液漏れはしていないものの、年代物の電コンが30本以上取り付けられていたのを、組み立て中に発見して、見て見ぬふりをしていたのである。
ちゃんと音を出そうと思ったら、やはりあれを全部交換しなければならないよなあ…
HDDがスピンアップしない件については、おそらく電源ユニットの不調が原因なので、電源もバラして、コンデンサーを交換しなければならない。
音源ボードは、スルーホール基板にコンデンサーがついてるタイプなので、コンデンサーの取り外しに、表面実装型の三倍の労力を必要とする…
つまりやりたくない。
でもやらないとFM音源がノイズ発生器になってしまう。
とりあえずコンデンサーを買う金がないので保留。
先月FS-A1GTとPC-8801MCを買ったので金欠なのだ…
まずは電源ユニットを修理して、成功したらFM音源という流れだろうか。
全部治ったらローカルバスのグラフィックボードも入れたい。
まあWindowsなぞ、MateXにでもやらせておけばという気はしないでもないのだが…