オールドPC沼:入口

Mac、98、Dos/V(あえてこの書き方)等のオールドPCを愛でる人のブログ。

Old World PowerBookのめぼしいのがそろってしまった

書いたつもりで忘れていたが、一ヶ月くらい前にフリマアプリで、ビネガーしていないPowerBook190csを手に入れていたので、ジョブズ復帰までに発売されたPowerBookがだいたい揃った事を報告しておく。

 

クロック数やディスプレイが違うモデルはさすがに制覇していないが、個人のコレクションとしてはこんなモノじゃなかろうか。

 

コレクション一覧 (△難あり x起動せず)

 

PowerBook 100

PowerBook 140 x

PowerBook 145B x

PowerBook 150 △ (ビネガー、ヒンジ破損)

PowerBook 165c △ (ヒンジ修復中)

PowerBook 170

PowerBook 180c

PowerBook 190cs

PowerBook 540c △ (弱ビネガー)

PowerBook 550c

PowerBook 5300c △ (ヒンジ破損で2In1タブレットのように)

PowerBook 1400c/133 G3 △ (弱ビネガー)

PowerBook 1400cs/166

PowerBook 2400c/240 G3 △ (内蔵電池液漏れでコネクタが死亡)

PowerBook 3400c/200

PowerBook G3/250

PowerBook Duo 210 △ (ビネガー、HDDなし)

PowerBook Duo 230 △ (パネル交換時ディスプレイの固定爪を折ってしまった)

PowerBook Duo 250 △ (クマ)

PowerBook Duo 270c △(弱ビネガー)

PowerBook Duo 280 PPC △ (クマ、コイル鳴き)

PowerBook Duo 280c PPC △(中ビネガー)

PowerBook Duo 2300c/100

 

これだけあると保存が大変なのだが、メタルラックに段ボール製のA4ファイルケースを並べ、その中に二台一セットで本体を入れて保存している。

ヒンジが下になるように入れて、下には発泡ウレタンの切ったモノを敷いてある。

Duoはスタンドのねじ隠し兼ポートカバーのアイコンになっている樹脂が非常に折れやすいので、クッションは必須。

ここまで来たら180と160も手に入れてしまいたいという衝動に駆られるが、完全コンプリートは不可能だからこの辺でやめにしたい。

500シリーズや5300のクロック・ディスプレイ違いを全部買うなんて考えたくも無い…

PowerBook100 完成

職場で昼休みになんとなくオークションを眺めていたら、PowerBook100のジャンク品が即決で出品されているのを発見した。

ディスプレイにはぱっと見でビネガーは無く、値段もかなり安め(しかも送料込み)だったため、一瞬で購入ボタンを押した。

 

到着後検品したところ、起動音が出るもののディスプレイに表示がされないという状態で、ビネガーはなし。

 

コンデンサー交換済みの個体に、ディスプレイユニットごと移植して電源を入れると、無事にデスクトップが表示された。

液晶側のコンデンサーをチェックしてないので、おそらく交換が必要だと思うが、それは次の機会に。

カビ(のようなもの)が出てる液晶も、一応写らないこともないので、偏光板を貼り替えて復活させたい。

 

4台のPowerBook100があって、ディスプレイは2台分しかない。残り二台分のパーツも廃棄してしまうのは勿体ない。

全部コンデンサーを貼り替えて、動くようならオークションに投げてしまおうか。

 

ちなみに、4号機には250MBのHDDが入っていたが起動せず。

もっとも、今動いてるHDDも、次電源を入れたときに起動しなくなっててもおかしくない音が出てるけど。

奮発してMonsterを買ってしまおうか。

68000には勿体ないのではと一瞬思ったが、Monsterより高価な変換番長をx68000や98DO+に搭載してる兄貴達に殴られそうだな。

PowerBook 165c 途中経過

3Dプリンタ製パーツで修復したPowerBook165cは、修理後10日が経過しているが、まだヒンジ部は機能しているようだ。

コレクション品として、たまに動かして遊ぶ程度であれば、このくらい耐久性があれば十分という気はしている。

ヒビや剥がれが無いかを確認しなければならないが、時間が無いのでそのうち。

 

大丈夫そうなら完成ということにする。

 

液晶の修理に失敗した180cからHDDを移植すれば、完動品が一台できあがるだろう。

150も同じようにヒンジが折れているので修復したい。

 

150はビネガーも直す必要があるけど。

PowerBook 100系ヒンジの修復(バージョン0.5)

使ってても、使って無くても問答無用で100%破損する、PowerBook100系のヒンジを修復しようという試み。

 

100系が現役だった頃は、散らばった樹脂パーツをかき集めてパテや接着剤で固めたり、本体ケースに穴を開けて、ディスプレイ裏側からボルトで止めたりしていたようだが、ナットを埋め込んだ樹脂パーツを、天板裏側に接着してしまえばよいのでは、と思い立ち実行してみた次第。

 

作業内容としては、破損したねじ受けを固定するパーツをすべて切り、接着面をヤスリなどで平らにし、3Dプリンタで出力した樹脂パーツにナットをはめ込んだ後アクリサンデー専用接着剤で固めるというもの。

 

3Dプリンタの素材であるPLAは、アクリサンデー接着剤で溶ける事がわかっているので、同じくアクリサンデーで溶けるMacの外装パーツと固定出来るはず。

 

試行錯誤の末、ようやくPowerBookのヒンジを置き換えることには成功した。

 

ディスプレイを後ろに少し開いた状態(ヒンジに強めの負荷がかかる)でしばらく放置し、分解してヒビや剥離などが無ければ、とりあえず完成ということにする。

 

なお最初のバージョンでは光造形の3Dプリンタを使ったのだが、アクリサンデーで溶けず、接着出来なかったため失敗している。

レジンのラベルにはABSと記載があるのだが、ABSと一言に言ってもいろいろ特性が違う種類があるようだ。

そのため、精度が低くて使わなくなり、捨てるつもりでいた古い3Dプリンターを引っ張り出してきて成型した。

ひとまず使えているので、古い方のプリンターを捨てる前に何セットか作っておこうか…

 

なお、ねじ受けのリブを取って平らにする作業が猛烈にダルいため、大量に付けるのは骨が折れる。

電動工具が無いとやってられないが、リューターだと摩擦熱でプラが溶けるのでペンサンダーが欲しい。

耐久性の問題がきちんとクリア出来てるようなら、PowerBook100系修理の定番になりそうな気さえするが、今現在PowerBook100系を(たまに引っ張り出してきて電源を入れる程度ですら)使ってる人がどれだけいるのだろうか。

PowerBook150を検死

ジャンク詰め合わせセットに入っていたPowerBook150を二台とも割ってみた。

 

調子がよくなかったのだが、開けてみて一瞬で理由がわかった。

 

150と100と190以外の100シリーズは、PRAMのバックアップにボタン型リチウムイオンを使っているのだが、150は悪名高きひょうたん型NiCdを使っていて、それが思いっきり液漏れして、コントラスト調整ボリュームのついてる基板をさびさせているようなのだ。

もう一台も液漏れはしていたが、保存時の体勢が違ったらしく、液が本体裏側に偏っていて、基板は難を逃れられたようだ。

 

二台とも液晶が両面ビネガーを発症していて、合計四面も張り替えなどしたく無いので、二個イチにしてしまうことにするか。

 

検死解剖と今後の方針が決まったところで、事前調査を行った。

 

ハードディスクを交換出来ないと、液晶を貼り直しても修理できたとは言いがたい。

そこで、手持ちのHDDを取り付けて、OSのインストールが出来るかを確かめようとした、のだが…

 

Pionnerの外付けCDドライブが調子が悪く、起動に失敗するため、ずっと前に作っておいたOS 7.6入りzipで起動してみた。

消去済みディスクを取り付けてあると、Finderが読み込まれた時点でフォーマットを行うか聞いてくるので、初期化を選んでフォーマットを行う。

ところがSystemフォルダをコピーしようとするとエラーが発生して先に進まない。

取り付けたディスクは、6GBだったので、動かないと思っていたので、想定内の現象ではある。

98のように起動しなかったりするわけではないが、再フォーマット後に容量を確かめてみると、マイナスになっていたので、4GBまでしか使えないという方がまだマシであった。

IDEの容量制限は、500MB付近と4GBのどちらかで、ネットで調べた限りでは2GBのドライブで動作報告があるため、この機種のドライブ容量上限はおそらく4GBであろう。

 

G3から取り出した後放置したとおぼしき2GBが転がってたので取り付けてみたが、ドライブが故障していたため、後日に回すことにした。

 

OSが起動するようになったら偏光板の貼り替え、といきたいところだが、100系PowerBookのアキレス腱、液晶のヒンジを改修しなければならない。

 

一応構想はある。

 

HDDがちゃんと動いてくれればいいのだが。

PC-9821Apのコンデンサーを交換した(初級編)

急にPC-9821APの内蔵HDDをバックアップしたくなって、押し入れから取り出してきた。

3回に一回くらいスピンアップしないことがあるので、もう死兆星が見えてる頃だろう。

特に重要なデータは入ってないけど、ドライバ類をダウンロードし直すのが面倒くさい。

 

Windowsマシンでバックアップできるらしいのだが、ソフトが古いからなのか、はたまたUSB変換アダプタが対応していないからなのか、データの吸い出しが出来ず。

 

渋々実機ですることにして、ディスプレイとキーボードを接続してAPを起動した。

 

ところがHDDがスピンアップしない。

何回やっても起動しない。

Windowsマシンに戻すと動くので、まだドライブは死んではいない。

 

リセットを繰り返していると、急にスピーカーから騒音が。

 

マザーボード上の液漏れ電コンを見て見ぬふりをしてきたツケが回ってきたか。

 

観念してコンデンサーを交換することにした。

 

とりあえずやろうと思ってコンデンサーは買ってあった。

積みプラならぬ積みコンである。

 

表面実装型とやることは変わらないので省略。

ニッパーでちょん切って、残った足を取ったあと新しいコンデンサーを付けるだけ。

 

交換が終わった後、電源を入れてみると、元から動いてたので当たり前といえば当たり前なのだが起動はした。

しかし相変わらずHDDはスピンアップせず。

 

MOにインストールしておいたDOSで起動し、東方体験版を起動。

 

タイトル画面と同時にスピーカーから聞くに堪えない騒音が…

 

せっかくのBGMが音割れしているのである。

 

FM音源周りの回路をまとめたサブボードが装着されていたが、そこに液漏れはしていないものの、年代物の電コンが30本以上取り付けられていたのを、組み立て中に発見して、見て見ぬふりをしていたのである。

ちゃんと音を出そうと思ったら、やはりあれを全部交換しなければならないよなあ…

 

HDDがスピンアップしない件については、おそらく電源ユニットの不調が原因なので、電源もバラして、コンデンサーを交換しなければならない。

 

音源ボードは、スルーホール基板にコンデンサーがついてるタイプなので、コンデンサーの取り外しに、表面実装型の三倍の労力を必要とする…

 

つまりやりたくない。

 

でもやらないとFM音源がノイズ発生器になってしまう。

 

とりあえずコンデンサーを買う金がないので保留。

先月FS-A1GTとPC-8801MCを買ったので金欠なのだ…

 

まずは電源ユニットを修理して、成功したらFM音源という流れだろうか。

 

全部治ったらローカルバスのグラフィックボードも入れたい。

まあWindowsなぞ、MateXにでもやらせておけばという気はしないでもないのだが…

FS-A1GTのフロッピーを動くようにした

某中古パソコンショップ特製のゴムベルトを買う前に、一か八かでフリマサイトに出品されていたPanasonic互換ベルトを買ってみた。

純正品と同じ寸法のものを特注で作ってもらったものらしい。

素材はウレタンが使われているそうで、純正品より耐久度が上だそうな。

 

早速取り付けてみたところ、いまいち調子がよくなかったため、またしても分解掃除後にスピンドルへ注油、ヘッド移動用の軸にミニ四駆のグリスをさしてメンテらしいことをしてみた。

 

前回千石電商ベルトを取り付けた、FS-A1GTのドライブをSTに付け、STのドライブを今回のベルトの実験台にしている。

 

注油後に改めてGTに取り付けたところ、千石ベルトではパスできなかった、フォーマット後にWindows機でデータの書き込みと読み込みも出来た。

 

まだ電池金具を直していないので、ファイルの日付がおかしくなるが、一応MSXとしてまともに使えるようにはなっただろうか。

 

S端子出力が昔買った安物スキャンコンバータービデオキャプチャユニットでは正常に表示できないが、これがコンバーター側の不具合なのか、MSX本体側の不調なのかはまだわからない。

本体側に原因があるとしたら、十中八九コンデンサだろうから、電源周り以外のコンデンサを交換してしまえばいいのだが…

 

最初に買った電源が入らないFS-A1STの失敗でスルーホールにくっついてるコンデンサを交換することに抵抗がある。

件の本体はおそらくコンデンサ以外の場所が壊れていたのだとは思うが。

 

修理に失敗してオクで売り飛ばしたら、代行業者に落札されて海外に渡ることになったST一号機は元気してるだろうか…