FD1238T 復活したかもかも?(前回の続き)
前回、Ls150のファイルベースに内蔵されたFD1238Tを分解して、軸受けにグリスを塗り戦国ベルトを付けたら、DOS起動ディスクを読めるようになったという話を書いた。
一日経ったら読めなくなった。
正常動作するドライブと比較すると、読み取りが遅く、動作音も安定しない。
これはどこかでロスが発生していると考えられる。
そこでターンテーブルを指で動かして、メカを観察したところ、たまにゴムベルトがたわむ事があることに気づいた。
ベルトが通る場所の溝は、戦国ベルトより遥かに薄い純正ベルトを想定して設計されており、約1㎜もの厚みがある戦国ベルトを通すと、壁に触れるのではないか。
そう思って、ベルトが通る部分の金属フレームにやすり掛けを行ってみた。
金属フレームは見た感じ、削りだしではなく鋳造で作られているようなので、若干のバリがあるようにも見える。(ガンプラクラスタならではの発想)
Ls150のドライブは、ファイルベースをばらすのが面倒なので、ベルト交換だけ行って動作しなかったため放置してあったPC-9821 Nr15の付属品を改造した。
フレームへのヤスリ掛けと、グリスアップを行い組み立てたところ、DOS起動ディスク(Win98の起動ディスクのCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを書き換え、ATAPIのCDドライブを決め打ちで組み込むようにしたもの)で正常にブートすることが確認できた。
とはいえグリスだけ塗っても初日は使えたので、今後の経過観察は必要かと思う。
グリスを塗っただけのドライブより、動作音、読み込み速度共に正常動作品に近い挙動を示すため、今回は若干期待が出来そうな感触。
一週間くらい様子見をしつつ、その間にLs150の方も取り出して改造する予定。